電子顕微鏡画像や量子ビーム散乱データなどの低分解能実験データを再現する超分子立体構造のモデリング
電子顕微鏡画像や量子ビーム散乱データなどの低分解能実験データをもとに、計算機を用いて、超分子の立体構造モデリングを行う。
電子顕微鏡画像や量子ビーム散乱データなどの低分解能実験データをもとにした分子モデル構築手法の開発を行っている。電子顕微鏡像による単粒子構造解析の進歩は著しいが、多様な構造をとる分子は画像分類や平均化が困難なため、その3次元分子モデル構造の構築は極めて困難である。そこで、1枚のネガティブステイン電子顕微鏡画像をもとにして3次元分子モデルを構築する方法を開発した。そのほか、小角X線散乱(SAXS)や小角中性子線散乱(SANS)などの量子ビーム散乱データ、それに3DEM構造情報をもとにした3次元分子モデル構築を行っている。 また、実験データを再現するには、初期モデル構造を大きく変化させる必要がある場合があり、そのため、大規模構造変形のための計算手法の開発も行っている。