C8-2 単粒子解析に向けたタンパク質複合体の生産

高分子複合体生産、グリッド条件の最適化、クライオ電顕による性状チェック、モデリングを駆使した構造決定

[1] 支援担当者

所属		①理化学研究所 生命機能科学研究センター
氏名		①白水 美香子、伊藤 拓宏、Kam Zhang、関根 俊一
AMED 事業	ユニット／領域名 課題名	構造解析ユニット（タンパク質生産領域） 統合的構造解析に向けた高難度複合体の生産支援と高度化
	代表機関 代表者	理化学研究所 白水 美香子
支援技術のキーワード		単粒子解析、電子顕微鏡、超分子複合体、転写・翻訳、構造予測

[2] 支援技術の概要

高難度複合体について、クライオ電子顕微鏡での構造解析が可能な試料調製を支援する。

[3] 支援技術の利用例

様々な超分子複合体を近原子分解能で構造決定した。

[4] 支援担当者の研究概要

内在性複合体の調製
分子量500kDaヘテロ10量体からなる翻訳開始因子eIF2Bや、分子量630kDaのRNAポリメラーゼII転写伸長複合体などの内在性超分子複合体を調製し、構造解析した。

タンパク質の修飾
タンパク質修飾技術を用いて、翻訳開始因子eIF2/eIF2Bの相互作用領域を決定し、機能発現における空間配置の意義を解明した。

統合的構造解析
De novoモデルEdafold法、フラグメントによる構造予測FRAP法を開発した。
(PLoS ONE; 7, e38799 (2012), PLoS ONE; 8, e68954 (2013), Acta Cryst., D71, 304-312 (2015))
この2つの方法をもとに、クライオ電顕マップへの構造モデル構築法を開発中である。動きがあって高分解能に達しない箇所などに適用する。