製薬企業の視点に立った創薬コンサルティング、ヒット化合物バリデーション、活性とADMETを考慮した構造最適化の実施
製薬会社出向、出身の創薬化学研究者が製薬会社の視点から、専用のソフトを用いたグローバルにおける創薬標的の臨床開発状況や競合環境調査、創薬研究としてのコンセプトの妥当性、ロードマップの作成など、創薬実現に向けたアドバイスを行う。
ヒット化合物に対する構造ベースのアドバイスを行う。必要に応じてヒット化合物の再合成、in vitro ADME評価を実施し、ヒット化合物に対する課題の抽出・解決に向けた提案を行う。
製薬会社研究者のナレッジベースでADMEを考慮した化合物の構造展開を実施し、ツール化合物または開発候補化合物を創製する。
・創薬を指向した標的分子に対する相談を化合物構造情報を非開示で相談可能 ・ヒット化合物取得に向けたスクリーニング法に対する相談
・ヒット化合物に対する構造ベースでの相談を構造情報開示を受けて実施 ・ヒット化合物再合成 ・In vitro ADMEプロファイル取得相談
・ヒット化合物の構造最適化による活性向上、ADME改善 ・構造展開によりツール化合物または開発候補化合物を創製
合成展開に必要な合成研究設備として400 MHz NMR、UPLC-MS 、中圧分取クロマトシステム(マススペクトル検出機能付)、マイクロ波合成装置、パーソナル有機合成装置などの機器を保有しており、支援に活用している。
大阪大学薬学研究科附属創薬センター(Drug Innovation Center:DiNC)構造展開ユニット(Lead Exploration Units: LEU)に所属する、製薬会社において導入や上市の経験者や、製薬会社出向、出身の創薬化学研究者により、アカデミアシーズのコンセプト検証からリード化合物の取得により製薬会社への導出向けた支援を行う。製薬会社出向者には「出向期間中に職務上知り得た秘密を漏らしてはならない」「出向契約が終了した後もこれを適用する」などの守秘義務が課せられており、LEUではデータ等情報漏洩のないよう十分配慮し、アカデミア創薬研究者が安心して研究協力の相談をしていただけるよう心掛けている。またLEUでは初期薬物動態の評価として、物性・代謝安定性・膜透過性・タンパク結合率などのIn vitro ADMET評価支援も行っており、活性だけではなく、吸収・分布・代謝・排泄・毒性を考慮した構造展開を行い、活性、物性、薬物動態、安全性をバランスよく向上・改善した化合物を提供する。 さらにDiNCは、化合物ライブラリー・スクリーニングセンタ―(LiSC)やin vivo薬物動態・安全性試験を実施する薬物動態・安全性試験ユニット(PKSA)と相互連携体制を構築しており、大阪大学薬学研究科創薬サイエンス研究支援拠点においてシームレスな創薬支援が受けられる体制となっている。 大阪大学大学院薬学研究科附属創薬センター構造展開ユニットHP:http://www.phs.osaka-u.ac.jp/souyaku_kyoten/about/leu.html