B8-1 クライオ電子顕微鏡による膜タンパク質の単粒子解析

単粒子解析の試料調整から構造解析までにおける相談・技術指導、クライオ電子顕微鏡を用いた構造解析のための講習会開催

[1] 支援担当者

[2] 支援技術の概要

• 電子線損傷を抑える冷却ステージを備えたクライオ電子顕微鏡を用いた高分解能構造解析支援。
• 膜タンパク質の中でも比較的分子量が小さなものを中心に単粒子解析の試料調製～構造解析までを支援する。要望に応じて各ステップの技術指導を介した人材育成支援。
• 高速解析可能なGPU計算機を使用した支援。

[3] 支援技術の利用例

構造既知ホモログのない膜タンパク質の場合でも3.3Å分解能（例：線虫由来Innexin-6）でde novoモデル構築が可能。

[4] 支援担当者の研究概要

• クライオ電子顕微鏡データ収集システムの開発　On the flyで電子顕微鏡画像のムービー補正を可能にするシステムの開発を行っている。

• 膜タンパク質の単粒子構造解析　ギャップ結合チャネルinnexinや水チャネルaquaporinなどチャネルの立体構造解析を原子分解能レベルで進めている。

• 複数のコンフォメーションを分離して構造解析　結晶構造解析と異なり単粒子解析において溶液中では、複数のコンフォメーションを取ることが可能である。試料調整技術・画像解析を組み合わせて、これらを分類抽出し、機能・動的ゆらぎ・分解能向上へ役立てる。