感染症関連創薬シーズを中心とした化合物スクリーニング支援
バイオセーフティーレベル(BSL)の高い施設を必要とする感染症関連創薬シーズに対して、化合物スクリーニングの支援を行う。 化合物には東京大学創薬機構が保有・管理している28万種からなる低分子化合物ライブラリーを使用。 感染症関連シーズでは、大規模なハイスループットスクリーニングが難しい場合が多々ある。その際には、インシリコスクリーニングについての相談にも応じる。
普段の研究で使用しているBSL施設に創薬スクリーニングに必要な機器が揃っていない、当初は感染症を視野に入れていなかった創薬シーズだが、感染症への応用も検討してみたい、など様々なご相談に対応。 感染症関連以外のシーズについてもスクリーニング支援を行うので、ぜひご相談を。
長崎大学では、2010-2012年度に文部科学省最先端研究基盤事業として「化合物ライブラリーを活用した創薬等最先端研究・教育基盤の整備」が行われ、創薬におけるハイスループットスクリーニングを行うための機器が設置された。さらにその機器を活用したアカデミア創薬を推進することを目的に、2012-2016年度には創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業として「大型創薬研究基盤を活用した創薬オープンイノベーションの推進」が進められ、多くの創薬課題の支援と創薬スクリーニング系、アッセイ系の高度化研究が行われてきた。 2017年度からは、これまで薬学部を中心に進めてきた創薬事業を、全学を挙げての事業へと展開していくため、全学組織である先端創薬イノベーションセンターが長崎大学における創薬事業を統括することになった。同センターには、基礎部門に加えて、橋渡し部門や臨床試験部門があり、長崎大学病院臨床研究センターとの連携のもとで、常に医師主導型治験や企業導出などの出口戦略を意識した創薬を進めている。 長崎大学では、熱帯医学研究所を中心に、古くから感染症研究において実績を積み上げてきた。それを活かして、様々な角度から感染症関連シーズの創薬を支援する。