GPCR活性化測定法TGFα切断アッセイに必要な試薬の配布およびアッセイ手法の指導
GPCRの機能解明にはそのリガンドの活性化を簡便に評価する手法が有用である。これまで、GPCRの活性化評価には(1)細胞内カルシウムイオンの測定、(2)細胞内cAMPの濃度測定などの手法が汎用されてきた。しかし、これらの評価法では一部のGPCRの活性化しか検出できず、幅広いGPCRの活性化を測定するためには、様々な手法を用いる必要があり、経済的にも問題があった。本支援では、GPCR研究の初心者でも簡便に導入できるGPCR活性化測定法, TGFα切断アッセイ, を支援する。本法は、GPCRリガンドの簡便な活性測定、オーファンGPCRのスクリーニング、バイアスドリガンドの評価、GPCRリガンドのスクリーニングなど、様々なGPCR研究に応用可能である。
生理活性リゾリン脂質の産生・受容機構の生化学的な解析より、3種類のリゾリン脂質産生酵素、6種類のリゾリン脂質受容体を同定し、それら分子の解析から、リゾホスファチジン酸(LPA)、リゾホスファチジルセリン(LysoPS)などのリゾリン脂質の生理・病態時における機能解明を進めている。