D7-1 創薬シーズ発掘から前臨床研究支援まで
北のアカデミア創薬研究支援
北海道大学独自の化合物ライブラリー、物理化学測定機器、構造解析技術、最適化、前臨床研究への橋渡し等の創薬研究リソースをシームレスに提供
[1] 支援担当者
| 所属 | ①北海道大学 大学院薬学研究院 | |
|---|---|---|
| 氏名 | ①前仲 勝実、市川 聡、乙黒 聡子 | |
| AMED 事業 |
ユニット／領域名 課題名 |
ケミカルシーズ・リード 探索ユニット（ライブラリー・スクリーニング領域） 化合物ライブラリーを基盤とした北のアカデミア発創薬の加速 |
| 代表機関 代表者 |
北海道大学 前仲 勝実 |
|
| 支援技術のキーワード | 化合物ライブラリー、創薬スクリーニング、物理化学測定、タンパク質複合体構造解析、核酸医薬 | |
[2] 支援技術の概要
支援
（１）スクリーニング・解析機器の開放促進
（２）新規標的の発掘から導出に向けた相談会
（３）北大化合物ライブラリー拡充・運用
（４）物理化学測定を利用した化合物評価
（５）創薬セミナー・講義開催
高度化
（１）MTS 法によるヒット化合物同定法の改良
（２）各種タンパク質発現技術の改良
（３）FBDDとSBDDの本格運用
（４）創薬のためのクライオ電子顕微鏡解析
（５）効率の良い誘導体展開の新規手法の開発
[3] 支援技術の利用例
創薬研究支援のスキーム
- 創薬相談会によるシーズ探索 ── 北海道内外の創薬研究を支援
- 化合物スクリーニング系の構築 ── 細胞系と物理的測定系の両立
- ヒット化合物の評価 ── 構造展開を見据えたヒット選択
- 構造最適化研究の支援 ── 誘導体合成展開の支援・橋渡し／標的との三次元構造解析支援
- 前臨床研究への支援・橋渡し ── 北海道内病院との連携
[4] 支援担当者の研究概要
創薬機器整備（2011年度）「化合物ライブラリーを活用した創薬等最先端研究・教育基盤の整備」
スクリーニング支援・運用、高度技術深化（2012年度?2016年度）「創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業」、（2017年度～）「創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業」
↓ さらなる技術支援の増強
- 核酸関連化合物や天然物関連化合物を充実 ── 北大ライブラリー：核酸関連化合物や糖鎖関連化合物等が多数含み、企業からの関心も高い
- インシリコスクリーニングの精度向上
- 組換えタンパク質を用いた蛍光示差測定(DSF)の汎用化 ── 難発現タンパク質の調製技術支援可能：ウイルス表面、タンパク質、糖鎖修飾等
- FBDD (Fragment-based drug discovery)研究
- 高分子量の機能複合体分子のクライオ電子顕微鏡利用 ── 結晶構造解析、NMR解析なども含む高度な構造解析技術
- 誘導体合成に向けた新規母核合成法の開発
- 充実した創薬物理化学測定の自動化 ── 相互作用を多角的に測定することが可能に
∇保有している支援技術の有用性
- 物理化学測定機器シリーズ(表面プラズモン共鳴解析、滴定型カロリメトリー、示差走査型カロリメトリー)の全自動型物理化学的測定装置を効率的に運用
- 23万化合物ライブラリーのフェノタイプスクリーニング可能な機器環境（過去5年間利用実績108,000時間/10,500件以上）
- 北大化合物ライブラリー (核酸・糖鎖等関連のオリジナル化合物を特徴とした、約5,900化合物)
