E5-3 有機分子へのハロゲン官能基の導入

有機分子へのハロゲン官能基の導入（キラルハロゲン化合物及び多官能基化された含ハロゲン合成素子の開発）

[1] 支援担当者

[2] 支援技術の概要

• キラルフッ素化合物の合成
• フッ素含有化合物の選択的分子変換と標識化
• キラルな臭素化合物の合成
• 多官能基化された含ハロゲン合成素子の合成
• フルオロアルキル基化された化合物の合成

[3] 支援技術の利用例

トリフルオロメチル基を有する医薬品候補化合物の合成：我々の開発したインドールのトリフルオロメチル化反応を用いて、海外製薬企業にて医薬品候補化合物の合成が実施された。

[4] 支援担当者の研究概要

1. キラルなフッ素化合物の合成法の開発：独自の相間移動触媒に基づくアルケンの不斉フッ素環化反応の開発を行っており、不斉フルオロラクトン化反応に初めて成功した。6-endo型フルオロアミド環化反応やインドール類の脱芳香族環化反応なども開発している。

2. 有機触媒的不斉ブロモ環化反応：独自の触媒系を用いて多様なアルケン類に対する不斉ブロモ環化反応を行っており、多機能性含ハロゲン素子の導出を目指している。

3. C-H結合のフッ素化、トリフルオロメチル化反応：sp³炭素上でのC-H結合のフッ素及びトリフルオロメチル基への変換を対象に、化合物の反応性を利用した反応開発を検討している。同時にその変換反応も実施している。

4. 新規フルオロアルキル置換合成ブロックの開発：多様なフルオロアルキル置換化合物の合成を可能とする新規合成ブロックを開発している。