大阪大学や製薬会社のオリジナル化合物ライブラリーを含めた特徴的化合物ライブラリーの提供支援
所属 | ①大阪大学 大学院薬学研究科 | |
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氏名 | ①辻川 和丈、谷 昭義、布村 一人、林 邦忠 | |
AMED 事業 |
ユニット/領域名 課題名 |
ケミカルシーズ・リード 探索ユニット(ライブラリー・スクリーニング領域) 創薬基盤の融合による戦略的イノベーション創出 (化合物ライブラリー整備と支援・高度化による創薬研究の推進) |
代表機関 代表者 |
大阪大学 辻川 和丈 |
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支援技術のキーワード | 化合物ライブラリー、大阪大学オリジナル化合物、製薬会社オリジナル化合物、海洋天然物 |
大阪大学薬学研究科附属化合物ライブラリー・スクリーニングセンター(Compound Library Screening Center: LiSC)では、製薬会社オリジナル化合物ライブラリー、大阪大学オリジナル化合物ライブラリーと市販化合物ライブラリーの提供支援を行っている。
製薬会社オリジナル化合物ライブラリーは、アカデミア創薬を推進させるためLiSCに提供されたものである。この化合物ライブラリーを用いて創薬標的分子に対するヒット化合物が見いだせれば、製薬会社との共同研究へと発展することも期待される。
一方、大阪大学オリジナル化合物ライブラリーは、大阪大学薬学研究科合成研究者が合成し、製薬会社出向の創薬化学研究者によりdrug-like compoundsとして認められたものや、天然物化学研究者が自ら東南アジアなどの海洋から採集した海綿などの底生海洋生物や海洋微生物を資源とする天然物エキスライブラリーから構成される。
市販化合物ライブラリーとしては、Drug-like Set(Lipinsky and Veber Ruleに順応したDrug-Likeな化合物からDiversity性を考慮して作成されたセット、20,160化合物)、Representative Diversity Set(構造多様性を考慮して選択された日本限定販売セット、20,000化合物)、Pharmacological Diversity Set(ケミカルスペースの中より薬理活性が見込まれる範囲から構成されたPharmacologyとChemistry両面の多様性を備えるセット、10,240化合物)、The Spectrum Collection(US-Drug Collection:米国で臨床試験に到達した化合物、1,200個、International Drug Collection:International Pharmacopia収載既薬、320個、Natural Products Collection:純天然物と天然物誘導体、800個から構成されたライブラリー)、Enamine PDR subset(Drug-like、Representative Diversity、Pharmacological Diversity の各Setの代表的化合物を2:2:1の割合で構成するサブセット、2,000化合物)、LoPac(阻害薬、リガンド、承認薬等、1,280化合物)、FDA-approved Drug Library(FDA承認済み化合物や薬理活性が判明した化合物、USAで臨床試験まで到達した化合物、1,134化合物)、Enamine Extra Collection(Enamine社からの追加購入した化合物、539化合物)、Pfizer Drug (Pfizer社で開発された化合物、90化合物)、Tocriscreen Stem Cell Toolbox(幹細胞関連化合物、80化合物)が提供可能である。
1)BINDSの支援申請後、コンサルティングによりハイスループットスクリーニング(HTS)実施のための化合物ライブラリーの選択相談を行う。
2)支援承認後、化合物ライブラリーを取得する。
3)化合物ライブラリーを用いてHTS実施(LiSCにおいてスクリーニング機器の利用やHTS実施支援を受けることができる)
4)チェリーピッキングによる化合物の再評価を行う。
5)ヒット化合物に対して、大阪大学薬学研究科構造展開ユニットの創薬化学研究者に相談することもできる。
ECHO アコースティック 分注システム(音響技術を利用したナノリッターの非接触液体分注装置/96ウェル、384ウェル、1536ウェルマイクロプレートへの分注)、HT-アッセイシステム(FLUENT、Freedom EVO200、Freedom EVO100)。
大阪大学薬学研究科創薬サイエンス研究支援拠点は化合物ライブラリー・スクリーニングセンタ―(LiSC)と附属創薬センター(Drug Innovation Center:DiNC)から構成されている。LiSCには製薬会社やバイオベンチャー等でHTS系の構築やHTS実施を担当した創薬研究者が所属しており、HTS系の構築、化合物ライブラリーの分注と提供、HTSの実施などを支援する体制が整っている。またLiSCとDiNCの構造展開ユニット(LEU)や薬物動態・安全性試験ユニット(PKSA)とは相互連携体制が構築されており、創薬サイエンス研究支援拠点においてアカデミア創薬研究をシームレスに支援する体制を整えている。
大阪大学大学院薬学研究科附属化合物ライブラリー・スクリーニングセンタ―HP:http://www.phs.osaka-u.ac.jp/souyaku_kyoten/about/clsc.html