細胞外標的タンパク質の測定系開発及び標的分子を制御する技術支援
細胞外標的タンパク質に対する定量系開発や、標的タンパク質のin vitroおよびin vivo評価系の開発技術を支援し、高度化された実験系を提供する。
生化学・分子生物学的手法および遺伝子改変マウスを用いて、必須微量元素“セレン”の代謝や体内同定、および代謝疾患・生活習慣病との関連性について研究を進めている。特に、セレンの運搬に関わる血漿タンパク質“セレノプロテインP”に着目し、当該タンパク質の発現制御機構および生理機能を解明し、特異的抗体の作成と定量系の開発、糖尿病などの疾患との関連性を明らかにしてきた。支援者の研究からセレノプロテインPのセレン運搬作用を抑制する中和抗体が同定され、糖代謝の改善効果が認められている。これらの研究を通じて、疾患リスクを予測するバイオマーカーの探索や新しい定量法の開発、および標的分子を制御する新規創薬・治療法の開発を行っている。