B2-2 KEK-PF天然タンパク質に含まれる硫黄原子を利用したタンパク質の構造解析
新規タンパク質結晶の直接位相決定、結晶中の軽原子種の同定、硫黄原子位置情報を用いた低分解能モデル構築
[1] 支援担当者
| 所属 | ①高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所構造生物学研究センター | |
|---|---|---|
| 氏名 | ①山田 悠介、松垣 直宏 | |
| AMED 事業 |
ユニット／領域名 課題名 |
構造解析ユニット（構造解析領域） 創薬等ライフサイエンス研究のための相関構造解析プラットフォームによる支援と高度化 （PFにおけるタンパク質立体構造解析の支援と高度化、相関構造解析への展開） |
| 代表機関 代表者 |
高エネルギー加速器研究機構 千田 俊哉 |
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| 支援技術のキーワード | タンパク質結晶構造解析、位相決定、低エネルギーX線、異常散乱 | |
[2] 支援技術の概要
- Photon Factoryの低エネルギーX線ビームライン（BL-1A、BL-17A）を利用した生体高分子の結晶構造解析
- 強力かつ高品質な低エネルギーX線（波長1.9-3.3A）を利用し、ヘリウム環境下で回折データ収集を行うことで天然タンパク質からの微弱な異常散乱シグナルを検出
- 試料のマウント方法からデータ収集/処理/解析までサポート
[3] 支援技術の利用例
- Native SAD法（単波長異常分散法）により重原子ラベルの困難な新規タンパク質の構造を迅速決定
- 分子置換法とNative SAD法とを組み合わせることで、探索モデルの相同性が低く分子置換法のみでは構造解析が困難なケースを克服
- 異常分散シグナルを利用した結晶中の軽原子（S、 P、 Cl、 Ca等）の同定
-- 低分解能で困難な主鎖トレースの補助情報
-- 生物学的に重要な軽原子の存在確認
- Native SAD法による新規タンパク質の構造決定
- 結晶中の異常分散シグナルから軽原子を同定
[4] 支援担当者の研究概要
低エネルギー放射光X線を利用したNative-SAD位相決定法の開発
- 測定に用いるX線エネルギーの最適化
- 試料の加工による高精度回折データ収集
