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FMOデータベース一般公開開始のお知らせ

2019年2月20日に、世界で初めてのタンパク質全原子を対象とした量子化学計算結果を多数収載し、
検索、閲覧、解析機能を実装したデータベース(FMOデータベース)の一般公開を開始しました。

フラグメント分子軌道法(FMO法)は、1999年に北浦和夫らによって開発された生体分子等の巨大
分子系に対する量子化学計算を実現する手法であり、タンパク質と医薬品候補化合物の相互作用を
正確かつ定量的に計算できます。2014年に福澤薫を代表としてFMO創薬コンソーシアムが設立され、
理化学研究所と星薬科大学が中心となってAMED BINDS事業と連携しながらFMOデータベースを構築
しました。今回公開したデータベースは、正確なタンパク質-リガンド間の相互作用エネルギー値の
宝庫であり、創薬分子設計はもちろん、生物学の分子認識メカニズムの解明やAIによる新規な分子力
場開発など、多くの学問分野への応用が期待されます。

FMOデータベースでは、タンパク質‐リガンド複合体構造に対するFMO計算結果として、リガンドと
各アミノ酸残基との間の相互作用エネルギー値やエネルギー成分を閲覧することができます。
ぜひ一度ご覧になってください。

・FMOデータベースURL:

   http://drugdesign.riken.jp/FMODB/

・お問い合わせ: 

      http://drugdesign.riken.jp/qcontact/ のフォーマットに記入してお問い合わせください。