■日 時 :2019年12月5日(木)18:30-20:00
■場 所 :福岡国際会議場 4階 411(日本分子生物学会年会 第7会場)
■概要
近年、クライオ電子顕微鏡を用いた構造解析の技術は著しい発展を遂げており、構造生物学研究に必要不可欠なコア技術となりました。世界中でクライオ電子顕微鏡を用いた研究が活発的に推し進められる中、わが国でも、AMED「創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業」の一環である創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム(BINDS)のサポートのもと、共同利用型のクライオ電子顕微鏡解析のシステム(クライオ電顕ネットワーク)の運用がスタートしました。日本国内の既存のクライオ電子顕微鏡コミュニティーのご協力のもと、利用経験のない研究者でも最先端のクライオ電子顕微鏡を利用できる体制が整いつつあります。
日本中で整備されている共同利用型のクライオ電顕が多くの研究者に効率的に利用されるようになることを目指してクライオ電顕ネットワーク・ユーザーグループが立ち上がりました。第2回 クライオ電顕ネットワーク・ユーザーグループミーティングを第42回 日本分子生物学会年会のフォーラムとして開催します。クライオ電子顕微鏡を使ったことのあるユーザーだけでなく、今後使用したいと考えている研究者の方々にもネットワークの存在を知ってもらい、施設側の研究者も交えて多角的に議論することで、ユーザー間の交流とクライオ電顕ネットワーク利用の活性化を図りたいと思っています。興味はあるがどうしたら利用できるのかわからない、どんなことが出来るのか、といった疑問をお持ちの方々のご参加も大歓迎です。ユーザー同士の積極的な交流により、日本のクライオ電顕利用者コミュニティー全体の活性化に貢献できればと考えています。ぜひご参加ください。
■プログラム
趣旨説明
18:30ー18:35 田中 良和(東北大学)
クライオ電顕施設の紹介
18:35ー18:45 「KEKにおけるクライオ電顕施設の紹介」安達 成彦(高エネルギー加速器研究機構)
18:45ー18:55 「東京大学におけるクライオ電顕施設の紹介」包 明久(東京大学)
18:55ー19:05 「大阪大学蛋白質研究所におけるクライオ電顕施設の紹介」加藤 貴之(大阪大学)
クライオ電顕ユーザーによる研究事例報告
19:05ー19:20 「クライオ電顕による心筋収縮装置の三次元構造解析」小田 賢幸(山梨大学)
19:20ー19:35 「素人でもなんとかなるクライオEM」村田 武士(千葉大学)
総合討論
19:35ー20:00 田中 良和(東北大学)、滝沢 由政(東京大学)
■連絡先
田中良和(東北大学) yoshikazu.tanaka@tohoku.ac.jp
安達 成彦(高エネルギー加速器研究機構) naruhiko.adachi@kek.jp