コンサルティング申請書の書き方例

コンサルティング申請書には、以下の①〜⑮の入力項目があります。それぞれの入力内容を、以下に説明します。

①お名前〜⑦メールアドレス

「お名前」の欄には、ご氏名(1名のみ)をご記入ください。研究室や会社などグループで申し込まれる場合は、そのグループの責任者のお名前(1名のみ)で申請してください。申請は原則としてPIの方からのみとします。PIとは、しかるべき学位を有し、独立して研究計画を立案し、独自の研究資金をもって研究を遂行できる方を言います。研究室に所属していても、他の団体から奨学資金を受けている者、院生、研究補助者、技術者等は、上記の資格を有する代表者の了解と責任に基づき、代表者のお名前でご申請願います。

「所属分類」の欄には、ご所属を「国公立大学」「私立大学」「公的研究機関」「一般企業」「その他」のいずれかから選択してください。

「ご所属」の欄には、ご所属の大学・会社名、研究科又は学部名・部署名を略さずに正式名称で記入してください。

「職位・肩書」の欄には、教授、准教授、講師、助教、部長、課長、室長などの具体的な職名を記入してください。所属機関独自の職名の場合は、例えば「研究主幹(前職では准教授を歴任)」、「グループリーダー(課長職相当)」といったような形で記入をお願いします。

「電話番号」の欄には、ご所属先を明確にするために所属機関が有する固定電話の番号を一つ、また「メールアドレス」の欄には、セキュリティの関係から所属機関から賦与されたアドレスを一つ、記入してください。なお、申請受付け後に支援担当候補者との間で実務的にやりとりをされる際は、相互の了解があれば携帯電話やWebメールを利用されることは差し支えありません。

⑧支援を希望する主なユニット

支援の申請内容によって、担当するユニット/領域が異なります。以下のユニット/領域から、支援を依頼するユニット/領域を一つ選んでください。

放射光施設を利用する支援課題(連携支援を含む)については、構造解析領域を必ず選択してください。また、申請の内容が複数のユニット/領域にまたがる場合は、原則として、支援のカテゴリーや順序に沿って、別々に支援の申請を行ってください。

ユニット/領域名内容例
・構造解析領域タンパク質の立体構造解析など
・タンパク質生産領域タンパク質の発現など
・ライブラリー・スクリーニング領域化合物ライブラリーなど
・構造展開領域化合物構造最適化など
・バイオロジカルシーズ探索ユニットオミックス解析など
・インシリコユニットバイオインフォマティクス解析など
・プラットフォーム機能最適化ユニットデータベース構築解析やセミナー開催など

ユニット/領域を選択すると、「支援項目」及び「希望する担当者」が選択可能になります。「支援項目」は、各ユニット/領域から提供できる支援の内容項目が並んでいますので、支援を受けたい事項を選択してください(複数選択可)。

「希望する担当者」の欄について、コンサルティング申請の段階で「面識がない、誰が適切な候補者か分からないので紹介して欲しい」といった要望が寄せられことがありますが、事前に支援メニューに記載されている研究案内やそれぞれの研究者のホームページ等を参考によく検討され、最も適切であると思われる支援担当候補者を1名選択してください。

構造解析領域を選択された場合は、「希望する代表担当者」と「希望する担当者」の二つを選択していただくことになります。選択肢は、測定方法に基づいてグループ分けがされています。

構造解析領域の「放射光ビームタイム支援」において特に支援担当候補者を指名できない場合は、「希望する代表担当者」の項目のところで、ビームタイム支援(MX,SAXS)を選択してください。

構造解析領域の支援課題(連携支援を含む)において放射光施設の利用を希望する場合は、ビームタイム予約用IDが必要です。当該BINDS事業(継続課題と認定されているものを含む)において既にビームタイム予約用IDを取得している方は、「ビームタイム予約用ID(お持ちの方のみ)」にそのIDをご記入ください。お持ちでない場合は、支援申請が承認された時点でIDの取得を申請することができます。なお、BINDS事業の予約用IDは個人を対象に賦与されており、各研究機関の研究課題を対象にした一般のアカウントとは異なります。

⑨コンサルティング課題名

研究課題内容を記す課題名(タイトル)を付けてください。コンサルティングが終了した後に、支援申請をする際には、課題名を変更することができます。

⑩関連AMED事業

AMEDでは、本事業の他に様々な事業(詳しくはこちらをご覧ください。)を実施しており、事業間の連携の強化を推進しています。今回コンサルティングを依頼されている案件が、これらAMED事業の一部である場合は、その事業名を選択肢から選んでください。なお、事業との関連性と支援の可否は関係ありません。

⑪過去の支援案件の発展の場合は、以前の課題番号を入力してください

本事業において今までに支援を受けており、今回のコンサルティング申請内容がその支援の発展的な研究課題である場合は、過去の課題番号(4桁の数字)を入力してください。新規の場合は、空欄のままで結構です。

⑫遵守すべき研究指針や規則

申請されようとしている研究内容が、倫理委員会などの許可が必要であった場合は、受けた審査の項目を選択し、審査申請番号を記入してください。該当しない場合は、最上段の「規制対応を必要としない研究」を選択してください。

⑬コンサルティング課題内容

手元にお持ちの試料がなにであり、どのような支援を希望されているのかをできるだけ詳しく記してください。文字数に制限はありません。研究の目的、現状、希望する支援内容(到達目標)を詳しく記していただければ、コンサルティングをより円滑に行うことができます。

コンサルティング申請の内容は、原則として希望する支援担当候補者にそのままをお伝えします。秘密保持が必要なデータ等は記入する必要はありません。ノンコンフィデンシャル情報のみを記入いただければ結構ですが、最低限支援を希望する概要が明確に把握できるように記述してください。秘匿を必要とする情報は、コンサルティングに入った段階で支援担当候補者と直接にやりとりすることができます。

数行程度の記述で明らかに申請情報が不足している、あるいは申請内容が漠然としている場合には、支援オフィスでの受付け、支援担当候補者とのコンサルティング、部門の長(PS/PO)等の承認審査の各段階で、書き直しを指示されることがあります。

課題内容について、ご希望の支援担当候補者に対して既にコンタクトがあり、やり取りが行われている場合は、その旨を必ず記入してください。

当該事業は国の資金によって実施されていることから成果は公開されることとなっています。企業等からの申請において、成果の内容を明かして欲しくない、すなわち成果占有利用の場合は、支援担当候補者との間で合意があれば、その時点で支援担当候補者の手でコンサルティングを終了させることができます。また候補者が所属する機関の規則に従って、共同研究や受託研究に発展させることが可能ですので、申請内容によってはそういった可能性を視野に入れつつ申請することもできます。

⑭添付ファイル

添付する画像ファイル(PNG, JPEG, GIF, PICTなどの画像ファイル)がある場合は、「あり」のボタンを押し、ファイルを選択することで申請書に図を組み込むことができます。添付画像ファイルは、試料の状態を示すのに最適です。ファイルサイズは10MB以下にしてください。ファイルを選択しても「なし」のボタンを押すと、アップロードされません。添付ファイルは一つのみ可能です。コンサルティング申請の際に図を添付していなくても、支援申請の時に新たな図を添付することは可能です。また支援申請の際に添付した図を、コンサルティング申請の時に削除又は差し替えることも可能です。

⑮利益相反に該当する関係者

課題内容を知られては困る本事業内の関係者(例えば研究上の競争相手)にチェックを入れてください。該当者にはシステム上課題内容が伝わらないようになっています。また、チェックがされなかった関係者のすべてが、申請書を読むわけではなく、コンサルティング対応者とその部門の長(PO、PS)だけの目に触れるだけです。事業関係者の大半を利益相反者に選ぶ事例がありますが、コンサルティングや審査が事実上できなくなりますのでご留意願います。なお、本事業の関係者は研究者や実務者を問わずすべて法令上守秘義務が課されております。

支援オフィスでは、ご希望の支援担当候補者に対してご申請いただいた内容が正確に伝えられるよう、窓口業務の一環として申請の各事項について形式上のチェックを行い、必要に応じて照会(差し戻し措置)をさせていただくことがあります。その際、支援オフィスでは申請された内容を修正することはできないシステムとなっていますので、お手数ですが必要な修正等を行って同じURLにてご返送願います。同じ申請番号で処理が行われます。二重申請とならぬようご注意願います。

これらの記入された情報に基づき、ご希望の支援担当候補者が支援の可能性があると判断した場合は、コンサルティング・技術審査を開始する旨の連絡が申請者に入ります。以後、コンサルティングや承認審査の段階で、全面的な書換えや申請の分割・統合、支援担当候補者の差替えなど、支援者側の助言・指示により改めて申請をし直すこととなった場合は、支援オフィスにご一報ください。当初に割振られた申請番号は取り消し、欠番とします。

支援オフィスでは、窓口チェックから審査終了までの間、定期的に進捗状況を点検しており、必要に応じて申請者・支援者双方に対して適宜照会を行っています。ファイヤーウォールやシステムの不具合、人事異動などを含め様々なことが想定されますので、長期間進展が見られない場合は、支援オフィスにご一報ください。